1989年の夏、8月初旬だったとおもいます。その朝、私は大変焦っていました…。
経緯としては、①その日、関西テレビの入社試験の筆記テストの日だった。②朝イチで、金沢から大阪への特急雷鳥で移動していたが、風の影響かなんかのため遅れてしまった。
③大阪駅から歩いて行く途中にまよってしまった、というところ。
そこで、私は、通りがかりの方に道を聞いたのです。詳しくは、覚えてませんが、こんな感じで道を教えていただきました。
「あー、よっしゃよっしゃ。ここをな、ドーンといくやろ、そしたら、あそこんとこをな、右にピュッとまがって…」とにかく、目印になる建物が何かはでてこないのです。
当然といえば当然ですが、関西テレビに行きつけず、次の方に道を聞きました。2番目の方も同様に、「ドーンといって、ピュ」スタイルの指示で行きつけず。
次の方は、やっと目印を教えてくれました。「扇町モータープール」を目指していく、迷ったら、「扇町モータープール」はどっちかを聞く、と。
「モーター…プール…」聞いたことのない和製英語、頭の中には、車が大きなプールにドボンと落ちる映像が浮かびました。しかし時間がないので、お礼を言い、指示通りに歩くと、大きな看板「扇町モータープール」が見えました!
やっとたどり着き、ホッとするのと、え、駐車場のコトだったんだ!と驚くので、脳が大変忙しい状態になりながら、関西テレビに30分遅れで到着。遅刻を詫びると、人事の担当の方は優しく「まだたくさん時間があるからね、大丈夫大丈夫」と席に案内してくれました。内定が一つも取れていなかった私は、ググっと鉛筆を握りしめました。。。しかし問題をめくると、こんな問いがたくさん待ち受けていたのです。
問い 以下の()内に適切な文字を入れなさい
…「しゃべくり漫才」の基礎を作ったのは、横山エンタツ・( )アチャコである。
関西を中心に、芸能の歴史についてのディープな知識を問う問題が並んでおり…
空欄はとにかく埋める主義の私も、何もかけず、入社試験も当然落ちました。
恐るべし、カンサイ。